歯周病菌の検査
歯周病菌の種類
歯周病は、P.g 菌(Porphyromonas gingivalis)などの細菌が発症の原因、また症状の進行に強く関与していると言われています。これらの菌は嫌気性菌と言われ、空気に触れると死んでしまうため、今まで細菌検査が困難でしたが、最近では菌のDNA(遺伝子)を増幅して調べるPCR法(polymerase chain reaction : ポリメラーゼ連鎖反応法)により鑑定が可能になりました。PCR法による細菌検査では、多くの歯周病菌の中でも、最も悪さをする5菌種の有無とその数を調べます。心臓疾患と因果関係の深い菌や、若いうちから歯周病を進行させる菌がある場合は、急速に進行し、30歳台にして歯槽骨まで失ってしまうことも多いので、積極的な歯周治療が必要になってきます。
歯周病原因菌と言われている5菌種とは?
細菌検査による免疫学的診査を行うことにより、歯周病の病型(タイプ)がわかります。これにより科学的根拠に基づく歯周病の診断や治療方針の決定、治療後の精度の高い予後判定が行えるのです。それぞれの人に合った予防プログラムの構築には、病型の診断は欠かせません。
検査の手順
細菌の採取方法は簡単です。痛みはまったくありません。ご安心ください。
- 歯周ポケット内に、ペーパーポイントを底部まで挿入します。
- そのままの状態で10秒間待ち、浸出液を採取します。
- 検査センターより検査結果が届いたら、細菌のタイプを診断します。